- 文末表現のバリエーションを増やしたい
- 語尾の連続を避ける方法が知りたい
- Webライターの実践で使えるテクニックを教えて
そんな悩みにお応えします。
語尾の重複に気をつけていても文末表現が単調になってしまう、そんな人は多いのではないでしょうか?
クライアントから「語尾の連続」を何度も指摘されてうんざりですよね...。
でも大丈夫、この記事を読めば解決できます。
文末表現 | 種類 | 例文 |
〜ます | 断定 | Webライティングを好んでいます。 |
〜です | 断定 | Webライティングが好きです。 |
〜でしょう | 推測 | Webライティングが好きでしょう。 |
〜ください | 提案 | Webライティングを好きになってください。 |
〜ません | 否定 | Webライティングは好きではありません。 |
〜した | 過去形 | Webライティングが好きでした。 |
体言止め | - | 好きなのはWebライティング。 |
形容詞止め | - | Webライティングは素晴らしい。 |
疑問形 | - | Webライティングが好きなのでしょうか? |
倒置法 | - | 好きです、Webライティングが。 |
会話調 | - | 「Webライティングは素晴らしいですよ。」 |
三点リーダ | - | Webライティングは好きなのですが... |
〜ね | 確認 | Webライティングは好きですよね。 |
から/ので/ため | 特殊 | なぜならWebライティングが好きなので。 |
〜もの | 特殊 | だってWebライティングが好きだもの。 |
- 一文の長さを調整する
- 前後の文をくっつける
- 思い切って一文を削除する
- 文章の順番を入れ替える
- 過去形でも断定表現を用いる
僕は今現在、本業で「正社員Webライター」副業で「フリーWebライター」として活動しています。
Webライターを始めた当初はクライアントから語尾の連続を何度も指摘されました。
すごく嫌だったのを今でも覚えています...
当時はその悩みを解決するため、あらゆる文末表現を勉強しました。
その経験を活かして、文末表現のバリエーションと語尾連続を避ける裏技を、
「駆け出しWebライター」や「文末表現を学びたい人」に向けて徹底的に解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたが今抱えている文末表現の悩みは81%解決されるでしょう。
しかし残りの19%、僕の力だけでは絶対に解決できません。
ちなみに本記事は「文末表現」をテーマとして扱います。
そのため語尾連続に細心の注意を払いながら執筆していますが、もしかすると抜けがあるかもしれません。
本記事の文章を読み進めながら、自分の文章を推敲するかのように語尾の連続を見つけてみてください。
1.文末表現の工夫は文章の完読に近づく

文末表現とは、「です・ます」「だ・である」のような語尾のことです。
一般的に同じ文末表現の連続は良いとされません。
なぜ語尾の連続を避けるべきなのでしょうか?
それは、文章全体が幼稚に見えて完読されづらくなるためです。
上記のような文章は幼稚な印象を強く与えます。
また文末表現は文章のリズムを左右するため非常に重要です。
幼稚でリズムの悪い文章は読者に途中で飽きられてしまい、つまるところ完読に至りません。
ネットで閲覧するWebライティングではその影響を強く受け、語尾の連続は離脱の原因になります。
そのため語尾の連続はできるだけ避けましょう。
多くのWebディレクターが文末表現を厳しくチェックするのもこれが理由です。

1ー1.語尾の連続は2回までセーフ:3回はアウト
語尾の連続は2回までが黄色信号、ギリセーフです。
3回連続は完全にアウト!
クライアントによっては2連続の重複でもアウトなので、語尾の連続は普段から避けるよう意識しましょう。
確かに、有名な小説とかは語尾の連続があるかもかもです。
しかしそれはわざとやっている場合が多く、著者は文末表現をよく理解した上で活用しています。
1ー2.「ですます調」と「である調」の違い
文末表現には大きく分けて「ですます調」と「である調」の2種類があります。
「ですます調」とは、敬体といわれる語尾を丁寧語に統一する文体のことです。
一方の「である調」は常態と呼ばれる口語的な文体になります。
ちなみ口語的とは話し言葉のような文章のことです。
「ですます調」は語尾のバリエーションが少なく、「である調」は豊富な文末表現があります。
ほとんどの案件が「ですます調」を用いての執筆なので、語尾の連続に苦労するWebライターが多いはずです。
基本的に混合するのはNGです。
Webライターならなおさらダメ。
どうしても混合させたい人は、個人ブログなど自分の媒体を持ちましょう。
- 文末表現とは「です・ます」「だ・である」のような語尾のこと
- 文末表現は文章のリズムを左右する非常に重要な要素
- 語尾の連続は2回までセーフで3回は完全アウト
- 「ですます調」は丁寧語に統一する文体、「である調」は口語的な文体
2.15種類の文末表現を徹底解説【例文あり】

文末表現についてはザックリ理解できたでしょうか?
それでは本題の、15種類の文末表現を徹底解説していきます。
番号 | 文末表現 | 種類 |
2ー1. | 〜ます | 断定 |
2ー2. | 〜です | 断定 |
2ー3. | 〜でしょう | 推測 |
2ー4. | 〜ください | 提案 |
2ー5. | 〜ません | 否定 |
2ー6. | 〜した | 過去形 |
2ー7. | 体言止め | - |
2ー8. | 形容詞止め | - |
2ー9. | 疑問形 | - |
2ー10. | 倒置法 | - |
2ー11. | 会話調 | - |
2ー12. | 三点リーダ | - |
2ー13. | 〜ね | 確認 |
2ー14. | から/ので/ため | 特殊 |
2ー15. | 〜もの | 特殊 |
上記を1つずつ見ていきましょう。
2ー1.〜ます【断定】
基本の文末表現ですね。
2ー2.〜です【断定】
こちらも基本中の基本。
2ー3.〜でしょう【推測】
断定表現より少し柔らかい印象を与えます。
「〜です」の言い換えとしても利用可能です。
2ー4.〜ください【提案】
なにかしてほしいときに用いられる文末表現です。
多用しすぎるとうざったく思われますのでほどほどにしてください。
2ー5.〜ません【否定】
この【否定】をうまく使いこなせれば文章に良いリズムをもたらします。
とはいえかなり強めの表現なので、使い所に気をつけなければなりません。
上記の文章は読者に強制しすぎです。
2ー6.〜した【過去形】
昔話や武勇伝を語るときによく使う表現方法です。
2ー7.体言止め
体言止めとは、文末を名詞で終わらせる方法のことです。
使い勝手がかなり良く、語尾の連続を簡単に避けられます。
しかし読者に負担を与える文末表現でもあるため、使いすぎには気をつけましょう。
ちなみに「ですます調」の案件ではほとんど使えません。
2ー8.形容詞止め
体言止めと似ていますが、この文末表現では語尾を形容詞で終わらせます。
形容詞とは物事の状態を指すことです。
- かわいい
- 素晴らしい
- 愛おしい
上記のような「〜い」で終わる言葉のことです。
シャレた感じはでるものの、体言止めと同じく多用は控えましょう。
2ー9.疑問形
丁寧さを残しつつ多様性が見込める文末表現というべきでしょうか?
語尾に「?」を付ける文末表現で、「〜でしょうか?」「〜ましたか?」などが疑問形です。
2ー10.倒置法
文末表現の応用ともいえる倒置法。
倒置法は強調したい言葉を前後の文節ごと入れ替え、主要部分を最後に持ってくる文末表現です。
この倒置法は体言止めとよく似ています。
文末表現 | 種類 | 例 | 例文 |
倒置法 | 助詞 | 「を」「が」「は」 | 好きです、コーヒーが。 |
体言止め | 名詞 | 「リンゴ」「にわとり」 | 好きなのはコーヒー。 |
倒置法を活用すれば美しい文章になりますが、Webライターの実践ではあまり使えません。
2ー11.会話調
自分や読者の意見を強調するときに会話調を用います。
ひと目でセリフと判断できるため、読者にとって読みやすくなるでしょう。
2ー12.三点リーダ
三点リーダは複数やエンドレスを表す際に使用します。
またウジウジした気持ちを示す会話調でも用いられるでしょう。
「...」←この点3つが三点リーダです。
2ー13.〜ね【確認】
文章がやわらなくなり語尾のバリエーションも増やせます。
とはいえ口語的な表現なので「ですます調」ではほとんど使えません。
2ー14.から/ので/ため【特殊】
理由を説明する文章で用いられる、かなり無理やり終わらせる文末表現です。
「ですます調」の案件では使用できません。
参考程度に覚えておきましょう。
2ー15.〜もの【特殊】
この文末表現もかなり特殊で、文章をバッサリ切ったような印象を与えます。
使い所は慎重に。
- 文末表現の基本①「〜ます」②「〜です」③「〜でしょう」
- 使いやすい語尾①「〜ください」②「〜ません」③「〜した」
- 文末表現の応用①体言止め②形容詞止め③疑問形④倒置法
- 使いこなせれば便利①会話調②三点リーダ③「〜ね」
- かなり特殊な語尾①「から/ので/ため」②「〜もの」
3.語尾の連続を必ず避けられる5つの裏技

その気持ちすごくわかります。以前の僕がそうでしたから。
クライアントに文末表現を指摘されても、前後の文章の関係上、どう頑張っても修正できないことってありますよね。
一文だけ変えようとしても無理ゲー。そんなときの裏技を5つ解説します。
今ある文末表現の悩みはすべて解決するはずです。
- 一文の長さを調整する
- 前後の文をくっつける
- 思い切って一文を削除する
- 文章の順番を入れ替える
- 過去形でも断定表現を用いる
1つずつ解説していきます。
3ー1.一文の長さを調整する
語尾の連続を避けるためには、一文の長さを調整してください。
足しても良いし、減らすのでもOKです。
例文のように一文の長さを調整します。
とはいえ長文や短文が連続しても読みにくくなるため、適度に行いましょう。
3ー2.前後の文をくっつける
前後の文をくっつけることで語尾の重複を回避できます。
前後の文章をそのまま活用できるため、修正する手間が省けて非常に楽です。
上記のように、文末表現が交互する間に挟まれた一文に有効です。
3ー3.思い切って一文を削除する
文末表現の修正がどうしても困難な場合、思い切って一文を削除しましょう。
もちろん、一文を削除してもロジックのとおる文章構成でなければいけません。
この方法を用いる際は論理破綻に注意してください。
3ー4.文章の順番を入れ替える
語尾の連続は文章の順番を入れ替えることで解決できます。
具体例を詳しく述べる文章で使えます。
しかしこの方法も、論理が破綻しない文章構成でのみ使用しましょう。
3ー5.過去形でも断定表現を用いる
昔話を取り入れた過去形の文章で「〜ました」が連続して困っていませんか?
そんなときは、過去形でも断定表現を用いて語尾の連続を避けましょう。
過去形に断定表現を用いても意外と違和感はありません。
むしろ臨場感が増して文章に勢いが出ますので、ぜひ活用してみてください。
- 文末表現が重複するときは一文の長さを調整する
- 前後の文をくっつければ簡単に語尾連続を解決
- 論理が破綻しなければ思い切って一文を削除する
- 違和感がなければ文章の順番を入れ替える
- 過去形でも断定表現を用いて文章に勢いをつける
4.文末表現を応用する際の3つの注意点

ここまで、語尾の連続を避けられる裏技を解説しました。
その方法を用いれば、文末表現の悩みほぼすべてが解決されるでしょう。
しかし活用する上で注意すべきことがあります。
これからお話する文末表現を応用する際の注意点を理解し、読者のための文章を執筆しましょう。
- 記号を多用すると文章が軽くなる
- 文末をぼかすと説得力がなくなる
- 体言止めは読者に負担を与える
上記をそれぞれ解説していきます。
4ー1.記号を多用すると文章が軽くなる
文末に記号を多用すると文章全体が軽くなるため、注意が必要です。
例えば「!」「?」「...」「ー」「〜」「←」など。
記号を用いれば自分の主張したいことを簡単に強調させられます。
しかし多用すると重要な部分がわからなくなり、「結局なにが言いたいの?」そう思われてしまうでしょう。
また記号を使わないと文章が成立しないのであれば、そもそもの文章力に問題があるかもしれません。
わかりやすい文章にするためにも、記号を多用しないようにしましょう。
4ー2.文末をぼかすと説得力がなくなる
文末をぼかすと説得力がなくなるので気をつけてください。
極論、文章を書く以上はすべて断定するべきです。
「本当にこんなこと書いて良いのかな?」そう不安になるかもしれません。
それでも断定しましょう。
どうしても不安なら徹底的に調べてください。
そして実践して確信を持って、不安を取り除いてから書くべきです。
断定するのは読む人のため、断定しないのは自己弁護のため
『いますぐ書け、の文章法』の著者「堀井 憲一郎」さんはそういっています。
文末はぼかさずに「です」「ます」のような断定表現を用いましょう。
4ー3.体言止めは読者に負担を与える
体言止めは読者に負担を与える「読者頼りの表現」なので乱用厳禁です。
文章自体に違和感はありません。
しかしこの文末からはいろんな語尾を想像してしまい、読者の負担となります。
上記のように、様々なパターンが想像できますね。
どうでしょうか?
例文のような文章は読んでいて疲れてしまいます。
また体言止めに慣れてしまうと文末表現を工夫しなくなり、自分の成長を阻害するでしょう。
体言止めNGの案件もあるため、普段から多用しないのをオススメします。
- 記号を多用すると文章が軽くなるので注意
- 文末をぼかすと説得力がなくなるため断定すべき
- 体言止めは読者に負担を与え、自分の成長を阻害する
5.文末表現をさらに磨く2つの方法【超簡単】

ここまで読んでいただいて申し訳ないのですが。
この記事で学んだ文末表現の活用法は結局のところ、その場しのぎにしかなりません。
実践で使えるレベルまで磨くにはひたすら訓練し続けるしかないです。
コツコツ行う日々の訓練方法を解説していきます。
- とにかく読む
- とにかく書く
順番に見ていきましょう。
5ー1.とにかく読む
文末表現を磨くには文章をとにかく読みましょう。
- 有名な書籍
- 文章力の書籍
- 長編小説
- ブログ
何でも良いので読む、ひたすらに読むしかありません。
特に読むべきは自分が好きだと思った文章です。
主観で好き嫌いを判断してください。
好きな文章やその著者の作品を読むことで、脳みそに文末表現がすり込まれます。
好きな著者を見つけてその文章を何度も読み返しましょう。
ちなみに僕が好きな筆者は「古賀史健」さんです。
彼の大ファンであり、彼が執筆した作品を何度も読み返しています。
- 20歳の自分に受けさせたい文章講義
- 嫌われる勇気
- 幸せになる勇気
上記の書籍をひたすら読むことで丁寧な文章力が学べます。
また語尾のバリエーションが増え、実践で活かせるはずです。
自分が好きだと思った文章をとにかく読みまくりましょう。
5ー2.とにかく書く
文末表現を実践で活用したい人は、文章をとにかく書いてください。
ブログでも紙でもなんでも良いです。
とにかく書きしょう。
文章は頭で考えて書くのではなく体を使って書くものです。
良い文章や文末表現を思いついたところで、体が書き慣れていないと実践ではまったくの無意味。
良い文末表現を用いるには書きまくるのがベストだといえます。

実際に書かないとダメだ。
書いて、うまくいかず沈む。でも書く。
書く。また書く。とにかく野方図に書く。
それを続けるしかない。
『いますぐ書け、の文章法』を執筆した「堀井 憲一郎」さんの言葉です。
だから僕もこうしてブログを書いています。
- 文末表現を磨くには書籍やブログをとにかく読む
- 実践で活かしたい人は文章をとにかく書く
まとめ:文末表現を磨いてストレスフリーな執筆を

この記事での重要箇所をまとめます。
文末表現 | 種類 | 例文 |
〜ます | 断定 | Webライティングを好んでいます。 |
〜です | 断定 | Webライティングが好きです。 |
〜でしょう | 推測 | Webライティングが好きでしょう。 |
〜ください | 提案 | Webライティングを好きになってください。 |
〜ません | 否定 | Webライティングは好きではありません。 |
〜した | 過去形 | Webライティングが好きでした。 |
体言止め | - | 好きなのはWebライティング。 |
形容詞止め | - | Webライティングは素晴らしい。 |
疑問形 | - | Webライティングが好きなのでしょうか? |
倒置法 | - | 好きです、Webライティングが。 |
会話調 | - | 「Webライティングは素晴らしいですよ。」 |
三点リーダ | - | Webライティングは好きなのですが... |
〜ね | 確認 | Webライティングは好きですよね。 |
から/ので/ため | 特殊 | なぜならWebライティングが好きなので。 |
〜もの | 特殊 | だってWebライティングが好きだもの。 |
- 一文の長さを調整する
- 前後の文をくっつける
- 思い切って一文を削除する
- 文章の順番を入れ替える
- 過去形でも断定表現を用いる
1・文末表現とは「です・ます」「だ・である」のような語尾のこと
2・大きく分けて「ですます調」と「である調」の2種類がある
3・文末表現での注意点は①記号を多用しない②文末をぼかさない③体言止めを控える
4・文末表現の訓練は①とにかく読む②とにかく書く
この記事で解説した文末表現を実践で活かすには、文章をとにかく読んでとにかく書きまくりましょう。
それが一番の近道であり、本質的でもあります。
とはいえ文末表現がうまくいかずにイライラするときもあるでしょう。
でも大丈夫です。
コツコツ地道に文章に触れていれば、そのうち自然に応用できるようになります。
文末表現をひたすら磨いてストレスフリーな執筆を目指しましょう!
簡単に月3万円を稼げる「Webライター」をまだ始めていない人はこちら。
→『未経験でも稼げるWebライターの始め方』
- 20歳の自分に受けさせたい文章講義
- 嫌われる勇気
- 幸せになる勇気